プロヴァンス/コートダジュール地方
 フランス南部、穏やかな地中海に面した地方でイタリアとスペインに挟まれた交通の要衝でもあります。海産物が豊富で、土地の料理にも魚介類をふんだんに使ったものが目立ちます。海岸線の東側コート・ダジュールにはニース、カンヌ等の町があり、ヨーロッパ屈指のリゾート地。その気候のよさ、美しい景色ゆえ、ピカソ、セザンヌ、ゴホなどの芸術家たちにも愛された土地です。
【料理】
料理の基本はニンニク、ハーブ、オリーブオイル、トマトに魚介類主体の、むしろイタリア料理に近い、地中海料理。
【お酒】
・ パスティス(アニスと数種のハーブをブレンドした、独特な風味を持つアペリティフ)
・ Cotes de Provence(コート・ド・プロヴァンス)の辛口タイプのロゼワイン
・ Bandol(バンドール)の、赤ワイン ― ムールヴェードル種を主体とし、スパイシーさにタンニンの渋みが加わった、しっかりとした味わい
Soupe de Poissons
スープ・ド・ポワソン(魚のスープ)


 魚介類と野菜、香草、サフランなどをじっくりと時間をかけて煮込み、裏ごした濃厚なスープ。ブイヤベースと違って、具は一切入っていないうえに、濁った茶色の外観はフランス料理とは思えないほど‘地味’ですが、一度口にすると海のエキスをお皿に濃縮したその深い味わいには、フランス料理の真髄である手間隙を感じることが出来ます。
 さて、初めてこのスープ・ド・ポワソンをレストランで注文すると、いささか戸惑います。スープと一緒に、クルトン(日本のような1cm角の揚げたパンではなく、薄切りにしたバゲットをトーストしたもの)、 ルイユとよばれるアイオリ(ニンニク風味のマヨネーズ)に生クリームを混ぜたソース、そしてとろけるチーズが出されるのです。正しい食べ方は、スープが熱々のうちに、クルトンにルイユをタップリ塗り、そのうえにとろけるチーズを載せたものを、スープに浮かべるのです。すぐに食べたいのを我慢して2〜3分待つと、チーズがとろけて、クルトンに濃厚なスープが染み込んでくるので、それらをスープと一緒に口に運ぶと魚の濃厚なエキスとルイユとチーズが口の中で溶け合ってそれは絶妙な味わい! 日本のレストランではよく前菜として出されますが、かなり食べ応えがあります。 
【こんなワインと…】
プロバンスのロゼ

【ここで食べられます ― お勧め店】
 ・ Bistrot de la Cite (西麻布) 
 ・ BANDOL (外苑前)